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​映画『越後奥三面』デジタルリマスター版公式サイト

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​『越後奥三面-山に生かされた日々』
​(えちごおくみおもて-やまにいかされたひび)
デジタルリマスター版

スタッフ:姫田忠義・小泉修吉・伊藤碩男・澤幡正範・中川邦彦・鈴木正義・西別府出・

     田口洋美・小原信之・山本則子・伊東琴・千葉寛・堀田泰寛・渕上拳

協力:奥三面の文化財保存を進める会・新潟県朝日村・財団法人トヨタ財団

 

[デジタルリマスター版]

フィルムスキャニング/カラーコレクション:アテネ・フランセ文化センター

監修:小原信之・姫田蘭

進行:今井友樹・遠藤協

クラウド・ファンディング:Motion Gallery

 

デザイン:岩井友子

配給協力:三叉路フィルム

企画・制作・配給:民族文化映像研究所

(c)民族文化映像研究所

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予告編

2024年4月27(土)より

ポレポレ東中野にてロードショー​! 全国順次公開

​イントロダクション

ケモノの狩り、川魚の漁、山菜やキノコの採集、田畑の耕作……

ダムに沈むまで、ここには山に生かされた日本人のくらしのすべてがあった-

 新潟県の北部、朝日連峰の懐深くに位置する奥三面(おくみおもて)。人々は山にとりつき、山の恵みを受けて暮らしつづけてきた。冬、深い雪におおわれた山では、ウサギなどの小動物、そして熊を狩る。春には山菜採りが始まる。特に家族総出のゼンマイ採りは、戦争とよばれるほど忙しい。そして慶長2年(1597年)の記録が残る古い田での田植え。奥三面は縄文時代から人の住む歴史の古い村でもある。夏は、かつて焼畑の季節だった。川では仕掛けやヤスでサケ・マス・イワナを捕らえる。秋には、木の実やキノコ採り。そして仕掛けや鉄砲による熊狩りが行われる。

「山、山、山……。幾多の恩恵、心の支え……山しかねぇな、山の暮らししかねぇなぁ」と、ある村人は言う。人々は3万haに及ぶ広大な山地をくまなく利用して生きてきた。

 その奥三面がダムの底に沈むー ー

 記録スタッフは、ダム建設による閉村を前に、一軒の家と畑を借り、山の四季に見事に対応した奥三面の生活を追いはじめた。

40年前まで確かに存在した山の暮らし。その喪失と記録が現代に問いかける

 本作を手掛けたのは、記録映画作家・映像民俗学者として知られる姫田忠義ひきいる民族文化映像研究所(民映研)。 1976年の創設以来、日本列島の津々浦々に伝わる生活や民俗を撮影し、2013年に姫田が没するまでに、フィルム作品119本、ビデオ作品150本にのぼる膨大な記録映画を残した。

 山の恵みを細大漏らさず利用する生活が奇跡のように保たれていた奥三面に瞠目した姫田たちが、1980年から4年をかけて撮影したのが『越後奥三面ー山に生かされた日々ー』である。民映研の作品の特徴は、説明テロップを入れず、説明ナレーションも少ないこと。そして、生活全般のありのままの記録を残すことを第一の目標において、安易な物語に回収しないところにある。本作も、その意思が貫かれ、ダム建設による閉村という事件は後景に退き、村人が連綿とつづけてきた山の生活のあり方をただひたすら、几帳面に記録している。昭和の終わりまで自然に寄り添う暮らしをつづけてきた村の最後の姿を、まるごとフィルムで残したいという執念により、世界にも類を見ない記録映画となっている。

 

姫田はこの映画を「逆修の碑」だと述べている。生きているあいだに自らの死後を弔らうことを逆修という。それは、村の消滅を前に、受け取り手のない記録を残すことへの厳しい自己批評でもあったのだろう。記録は誰のために残されるのか。なんのためになるのか、と。

 映画完成から40年。もはや奥三面がダムの底に沈んでから久しい年月が経過した。いま、この記録を、私たちは何のために、どのようにして受け止めることができるだろうか。

姫田の没後10年に、デジタルリマスター版が完成

2013年7月29日に姫田忠義は84歳で逝去。その没後10年となる2023年の節目に、東京お茶の水にあるアテネ・フランセ文化センターで初めての大規模回顧上映「没後10年 姫田忠義回顧上映」が開催された(11/27-12/2開催)。269本に及ぶ民映研作品の中から23作品を厳選し、6日間にわたって上映。会期中には予想を大きく上回る、のべ1500人の来場者が詰めかけた。もはや撮影することができない人類の遺産とも言える映像の数々に、多くの観客は瞠目し、記録映像の価値を再発見した。

 回顧上映の目玉となったのが、本作『越後奥三面ー山に生かされた日々ー 』のデジタルリマスター版のお披露目である。Motion Galleryでのクラウド・ファンディングでは、のべ150人の支援者から、目標を大きく上回る280万円余りの制作支援を獲得。アテネ・フランセ文化センターの技術提供により、ネガフィルムから4Kスキャン( 16㎜フィルムでは2K相当)を行い、高精細のデジタル映像を制作した。加えて、映画完成当時の6ミリテープから音源をデジタイズし、これまでにないクリアな音声を再現した。16㎜フィルムの質感を十分に再現したデジタルリマスターの完成により、これまで見分けにくかった画面の細部の解像度が上がり、資料としての価値が格段に向上した。また、デジタル・シネマ・パッケージ(DCP)によって、全国の劇場での公開が可能となり、これまで視聴の機会が限られていたこの記録映画の金字塔が、多くの観客のもとに届けられるようになったのだ。

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